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花組「アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー」

当初の予定は、来週一回だったんですが、おさっちのサヨナラ公演~それでいいの!?という声に押されて、初回観劇してまいりました。
結論。見といてよかったよう。
そして、コレ書いているうちに、二回目(10月14日・・・)も観劇してしまったので、二回分に書き換えます。
たま~に時系列おかしくても許してください(予防線)。





□「アデュー・マルセイユ」
久しぶりにお芝居は組子さんそれぞれがかなりのキャラ立てのできる配役で、しかもかなりはまっております。ショーは、中村B先生なんで、舞台の上にこれでもか!てくらい人が乗っていて、しかも踊り・早替わりともにハードな感じで、観てる方は本当に楽しいの。
そして、個人的に、真飛メイト復活公演になりそうです。
最近、真飛さんに対してすんごいテンションの低さだったんですが、今回の役ね、設定・テンション・スタイル共に素晴らしくあたしたちが大好きだった真飛さんでした。
要するに、星組にいた頃・花組に移ってすぐ(洛陽のパレルモ)あたりのゆうこさん(真飛)が帰ってきたわあ☆て感じね。
で、何が違ってたのか、初回観劇後、難波のスタバでチキチキ30分一本勝負で後輩Aちゃんとミーティングした結果、今回の真飛さんの役、シモンはテンション常に高い役なんですが、ココかな・・・。ということになりました。あの人、昔はどんな役でもすんごいテンション高かったのね。常に「目剥いて芝居してるよ」みたいな感じね。しかも、幼い頃からの親友おさっち(春野)ジェラールに冒頭から「友達だろ!」って、ゆうこの常套句みたいなセリフががつんがつん飛び出して、ここで、いろんな「友達だろ!(元気出せよ)」回想(私だけね)。で、子供時代に、劇場でタバコを売ってる姿(ココは子役くんなんですが)は、あたしたちの思うゆうこそのもの・・・で、お母さんが体弱くって、お母さんの高い薬代を稼ぐために頑張ってるんだよ。もうさあ、その設定(お家は生活が苦しくて、お父さんはいない。病気の家族(お母さんでも弟妹でも可)がいて、君が一家の大黒柱。で、お薬買いに行くとこで、カツアゲされちゃって、「ちきしょう。オレ強くなってやるんだ」(そんな場面はありません。半分妄想・・・)みたいな設定自体に小池先生グッジョブ!
そんな妄想も重ねつつ、シモン真飛さんの役割は、主役ジェラールおさっちの親友でしたが、恋の鞘当担当ではありませんでした。
恋の鞘当はなかったけれど、ビッグな恋人が・・・
て、みわっちさん(愛音)なんですが、すごいなあの人。あの人にも久しぶりにちゃんとした役が来て嬉しかったんですが、女役・・・いやいや、そんなこと思わせることもなく、すんごいスターぶりだったよ。あの人のアプローチは性別を超えるね。歌なんかは、男役丸出しだったんですけれども(仁王立ちだったしな)、すげえシモンを尻に敷いてたよ。真飛さんに恋人がいるなんてかなり珍しいことなんですけれども、なかなかこの顔芸コンビ・・・芸風似てんじゃね?ってびっくりでした。
で、恋の鞘当担当は、壮さんでした。小池先生の思う壮さんのイメージって固定なのか?
しかもそれをしれっと演ってしまう壮さんも大したもんだと思います。
金髪だし、また市長になりたがってるし、チェックのダブルのジャケットなんか着てるし(それってブレザー?)、また「勉強教えてやるよ」って好きな女子(あやねちゃん)に迫ってるし、それってまさにヘイワード(@デイタイムハスラー)・・・。
しかし、今回の壮さんは、あんまり可愛そうな感じがしない(好きな女の子取られるのも、警察に捕まるのも自分のせいだしな)のですが、最後の最後に、すんごく可愛そうなことになります。父親の遺志を果たそうと、悪い相手と組んでまで、市長になりたい壮さんなんですけど、組んでた相手が、お父さんを殺してたんだよ。警察に捕まるより(ニセ札刷ってたんだから当然捕まりますが)可愛そうだよなあ。多分壮さんの話はここからが本番(芝居としてはおしまいですが)。事件解決の肝となる、壮父の手紙を警察で読んで苦悩する壮さん・・・までやってくれたら、壮さんも浮かばれただろうに(時間切れ)。
小池先生にどうなのよう?って問いただしてみたい気持ちで一杯なんですが、ある意味、壮さんて小池先生のミューズなんでしょうね。
そして、そして、今回のMVPはまっつ(未涼)でした。
イタリアマフィアのおっさんの役で、悪者チームなんですけど、小さいけど、すんごい黒塗りでオールバックで、髭なのね。口にはもちろん葉巻・・・。もちろん愛人もいます(としこさん:鈴懸=すごいレベルの高い相手役)。もういちいちあの人から目が離せませんでした。
ルイ・マレー!(ジェラールおさっちが使っている偽名)連呼の歌やら、濃厚なタンゴやら、最後の「弁護士を呼べ!」までお腹一杯です。
すごい引き出しができたと思うよ・・・まっつ・・・。
友人筋全てが大絶賛のまっつでした。
で、やっと、おさっちにたどり着きました。
最後がスーツものなのは、やっぱりおさっちらしくて良かったな・・・と思いました。
たぶんおさっちとしての私の中のベストは、明智なんですが、今回もかなりいい感じのセンだと思います。「マラケシュ紅の墓標」あたりのイメージで、ムリがなくって、おさっちがとっても自然体で。春野寿美礼の要素が一杯つまってるなあ。と。
ショーも通して、おさっちのスタイル、男役の完成形を見せてもらったような気分です。
私は、おさっちメイトさんではないので、無責任かもしれませんが、皆とってもおさっちを惜しんでいるのだけれど、送る方も、送られる方も決してウエットではなく、さらりと絶大なる存在感を残して去ってゆくのかなあ・・・なんてね。
今回、お芝居では歌い倒しているおさっちなんですが、一番好きな銀橋で歌う歌がね・・・途中で「は?」って内容なのがちょっと・・・いやいや、孤独やら、秘密やら、大切なものやらなんやらかんやら言ってるんですけど、最後は、あやねちゃんにたどりつく歌なんですがね。え?そこ?みたいな。ね。そんなに悩むほど好きになったようには・・・ってくらいの絶唱ぶりがステキなんですが、気持ち的には?というか・・・いやいや、些細なつぶやきなんで、ね・・・気にしないでください。
あとは、ダンスパーティーでタンゴ踊るとこがちょっと残念。もう少し距離感が近づくといいんだけどなあ・・・でも、おさっちとあやねちゃん佇まいは、タンゴがぴったりだと思うのよ。タンゴの背筋伸ばしてきっちりかっちりな踊り出しだけれどもセクシーなイメージ。
しかし、このダンスパーティーの場面、個人的には大好きでして・・・
おさ×あやね・真飛×みわ・まっつ×としこ、それぞれのカップルの対比がすんごく面白かったです。まっつさんちは、アルゼンチンタンゴですか?ばりに濃厚で寄り添いかげんもいやらしく、真飛さんちは、めっちゃその気ですんごい顔で踊ってるし(ビバ顔芸コンビ:そんな二人が大好きです)、おさっちさんとこは襟元が崩しませんが、すんごい切ないです・・・風情だし。見事に3組3様。
その他、お芝居で気になったところ・・・
メガネ祭りが軽く開催されてました。
アルテミスメンバー(あやねちゃんを中心にフランスの女性参政権を目指している女子たちの政治活動団体)のじゅりあちゃん(花野)が、おさげのメガネですんごいキャラ立てぶりでしたよ。このスタイルで成長するとタイヘンかも(あたしは大好きですが)。
そして、壮さんの秘書のめぐむさん(扇)もインテリメガネで印刷機回してました(回してることはない)。その他のアルテミスメンバーもみんな可愛らしくて、いいなあ~チームあやね(一花・すみ花・きらり・由真・芽吹)。しかし、冒頭「原始女性は太陽だった・・・」て始まる歌があるんですけど、それって、平塚らいちょうですか?慣れたらなんてことないんですが(何回観たんですか?は?)、最初はなんだかびっくりしたわよ。
白鳥かすがさんを見ると実はやっぱりざわざわします。何の予感?

□「ラブ・シンフォニー」
久し振りの中村B先生のショー。
スピーディーで、舞台に人が沢山のるパターンが多いので楽しみにしていたのですが、
予想通り!おさっちのサヨナラではありますが、盛りだくさんで楽しいショーでした。
そして、最初に言いたいのは、主題歌が「Lacky Star」(2002年星組)に激似でびっくり。
途中から、思わず♪ララララッキースター!と歌いたくなるくらい(後輩Aちゃんとロビーで、エスカレーターで思わず歌いました・・・え?何か?)似てます。そして、プロローグの振りも何気に似てたりして~。構成は、ラッキースターとダンシングスピリット(宙組)を足して二で割った感じかな。
□プロローグの白タキ・ドレスで主題歌歌い継ぎ。
ヅカショーの王道でワクワク感がいいよねえ。
□プロローグ後はおさっち(春野)の銀橋ソロ
(銀橋で座り込んでお客さんにアプローチ付そこそうやって座り込む必要はあるの?)
□安寿先生振り付けのダーツの場面。
壮さんと、若手男役がスーツで登場。途中から壮さんは銀橋でパフォーマンス。
花組の男役さん勢ぞろいでカッコイイなあ。の後は、娘役さんとおさっち登場。
ココの歌、おさっちらしくて結構好きです。
みわさん(愛音)、まっつ(未涼)、さお太(高翔)さんなどのエスコートであやねちゃん(桜乃)登場で、おさっちあやねの絡みとなるのですが、ここ後ろのカップルが多すぎて、こっちについ目が・・・。
ダーツの前のおさっち・あやねはなんだか大変と噂なのですが、後ろ見すぎてなかなか・・・。
□真飛さんとの花盗人の場面。
ピンクだよ。ピンクのゆうさんが・・・。真飛さん以外は娘役さん(花なのよ)オンリーの場面なんですが、コレ真飛ファンじゃなかったら休憩の場面かも・・・と思いつつもあたし、ゆうこさんのこと大好きなんで、大丈夫。ここは、顔の筋肉全開ではありませんでした。柔らかかったわ。
□中詰・ラテンの場面
あやね・みわ・まつ以下若手男役さんで始まり、おさっちのムード歌謡(違・・・ラテンだから)、総踊り、再びおさっちが銀橋に登場して、キンバラさんの歌(ホントは何て言ってるんだろう?キンバラキンバラとしか聞こえないもん)ですっごい盛り上がります。
総踊りのとこ、一旦おさっちがひっこむのですが、そこでの盛り上がりもすっごい楽しくて大好きです。曲聴くだけでも結構盛り上がるわ。掛け声やらもホントにすごいし・・・そしてここでオペラ越しにみわさんの視線をいただく。そしてココのゆうさんの掛け声と腰の低さにときめく。超ときめく(うるさい)。
おさっちの歌の後は、みわさんの初銀橋ソロです。長くて難しい歌で大変そうなんですが、大変だからか、いつもの、投網・地引網・一本釣りばりのみわさんの本領が発揮されず・・・芸風変えたのかと思うくらいのおとなしぶりでした。どうなってくのかな?
□スパニッシュの場面
ココが一番サヨナラらしい場面ですかね。でもけっこうからっとしているのは、おさっちらしいかなあ。
銀橋にマタドールのいでたちのおさっち、真飛、壮さんがスタンバイで歌ってくんですが、おさっちと二番手・三番手の並びって久し振りで新鮮。なんか感慨深いし、超ステキな並び。
三人が本舞台で、フラメンコドレスの娘役さん、マタドール姿の男役さんと踊りだすと、上手下手から、まっつ、みわさん、みつる(花形)、理世(望月)が出て、まっつが歌いだす。
ここのまっつの歌が本当にすごいのですよ。
いままでも、まっつの歌って上手いと思ってましたが、声の伸び、張り共にすごいなあ。特に気持ちの入り方もすごい。歌った後におさっちとすこしセンターで踊るとこもあるし、すごい見せ場だと思います。まっつの体は小さいけれども、タカラヅカの男役らしい踊り方も結構好きだったりします。ここの場面は他の皆もおさっちへの気持ちの向かい方がすごくて、ああ、サヨナラ公演なんだなあと感じるわあ。
□ロケット
ロケットガールは今公演すごいプッシュを受けてる、すみ花ちゃん(野乃)。
ロケットボーイは、まーくん(朝加)と、望海くん。
望海くんはちょっと気になり続けているので、ちょっと芽が出てきて嬉しいなあ・・・。と思います。
□フィナーレ
黒エンビでおさっちの歌から始まり、大階段での男役のダンス。
ここはヅカらしく、サヨナラらしく、一徳らしくていいわね。
そして、後ろの男役さん全員が、オレが一番カッコイイと素で思っているとこがありありと伺えて、花組をとっても感じる。
この後の真飛さん以下若手さん達の「So in Love」~9組のデュエットダンスでも、絶対自分達が一番ステキやと思ってるだろうと・・・。
これって組カラーだなあ。と思うし、そんなとこがやっぱり花組のいいとこだと思います。
ちなみにココ星組さんだと、また違った各自のキャラ立ちすぎのアプローチ(てか目立てばいいと思ってるだろ?そして掛け声満載)になり、雪組さんだと、ほぼ全員がカラーをそろえた場面になるだろうし、宙組さんは、さらりと自然な感じに仕上がりそうかな。月組さんは多分それぞれの資質で勝負してると思われます。
最後は、おさっちと彩音ちゃんのデュエットダンスで、二人で銀橋に出てパレード。
最後まで、彩音ちゃんといっしょに・・・というのが意外(一人でもうひと歌いくらいしてもいいかと思ったのだけど)でしたが、なんだか好感。
スピード感も、楽しさもあって、始まるとあっという間のショー。
おさっちを惜しむ時間も気がついたら流れていってしまっていそうな位・・・。
by sakura0405a | 2007-10-07 01:03 | たからづか

美味しいものとお酒、旅行とたからづかが大好きです


by sakura0405a